認定鍼灸師になるには:2021年度以前に入会した会員
(公社)全日本鍼灸学会 教育研修部 認定委員会
担当理事 福田文彦
平素は、(公社)全日本鍼灸学会 認定制度にご理解いただきありがとうございます。
現在、認定鍼灸師制度は移行期間です。現在は学術研修のみで認定鍼灸師試験を受験できますが、2027年度からは臨床研修も必要になります。認定鍼灸師の取得をお考えの先生は早期の受験をお願い致します。
認定制度は、1999年に開始され現在に至っています。この間、鍼灸を取り巻く環境や国民の意識は大きく変化してきました。本会では、こうした社会の変化や国民から分かりやすい制度とするために名称を「認定者」から「認定鍼灸師」と改めました。
本制度では、社会に貢献するためのプロフェッショナリズム、自らの学術研鑽と資質向上に努める姿勢、医療機関との連携、安全性の高い施術と標準的な学術水準をもった鍼灸師を本会が認定することにより国民が安心して鍼灸治療を委ねることができることを目指しています。
2021年度以前に入会された会員(鍼灸師)が、認定鍼灸師となる条件
- 5年以上の会員歴
- 学術研修による認定単位が80単位以上
- 認定鍼灸師試験の合格
新型コロナ感染拡大による影響で2020年度は、学術大会、認定指定講座は開催されませんでした。よって5年間の期間は1年間延期されています。
認定鍼灸師試験
- 2023年度認定鍼灸師試験(2023年1月に実施予定):受付修了しました。
条件:2017年度から2022年度に会員として在籍、認定単位が80単位以上 - 2024年度試験(2024年1月に実施予定)
条件:2018年度から2023年度に会員として在籍、認定単位が80単位以上 - 2025年度試験(2025年1月に実施予定)
条件:2019年度から2024年度に会員として在籍、認定単位が80単位以上 - 2026年度試験(2026年1月に実施予定)
条件:2020年度から2025年度に会員として在籍、認定単位が80単位以上
条件:2021年度から2025年度に会員として在籍、認定単位が80単位以上
(公社)全日本鍼灸学会(以下、本会)認定制度は、本会々員の鍼灸学に関する学術並びに資質の向上を生涯にわたって図ることを目的として、1999年(平成11年)に開始され現在に至っている。この間、鍼灸を取り巻く環境や国民の意識は大きく変化してきた。本会では、こうした社会の変化を受けて、本制度も国民のためのより良い認定制度となるために改革する必要があると考え、2014年(平成26年)度に認定実務委員会、2015年(平成27年)度からは認定制度改革検討委員会を設けて改革を検討し、2019年6月より新認定制度を施行している。
新認定制度の要点は次の3つある。まず、鍼灸師自身が専門職として社会に貢献するためプロフェッショナリズムを身につけるという点である。社会は、職業人に対して専門職として備えている情報を開示するとともに、より高い倫理観を持つよう求めている。我々は、専門職業人として自ら学術の研鑽と資質向上に努める姿勢を社会に対して示さねばならない。 次に、医療機関との連携である。鍼灸が社会資源となり医療の一部として機能するためには、医療機関との連携が不可欠である。近年、他の職種との連携の必要性が訴えられていますが、連携には最新の知識や技能の修得が必要になってきている。医療機関との連携を可能にするための研鑽と資質向上を達成し、他の職種からも認められる認定制度を目指す。 三つ目は、国民のための認定制度を目指すことである。今、国民は鍼灸に安心と安全を求めている。国民が安心して治療を委ねることができる鍼灸師の基準を設け、安全性の高い施術と標準的な一定レベルの学術水準を担保することは喫緊の課題である。将来的にはそれを国民に示すため、広告が可能になるような認定制度を目指す。 上記を達成するため、本会では、認定制度について下記のような概要をまとめ施行している。
認定制度に関するお問い合わせは、認定委員会までお願いします。 nintei@jsam.jp
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